ドイツで歯医者(Zahnarzt)にかかるときは、まず予約を取ります。急な痛みがあるときも、電話で「痛みがある(Schmerzen)」と伝えると、その日のうちに診てくれる歯科も多くあります。

日本との一番の違いは、歯のクリーニングが原則として自費であることです。公的保険で受けられるのは、健診と歯石の除去が中心です。

公的保険で受けられること(大人)

消費者センターによると、公的保険(GKV)に入っている大人は、次の歯の予防を保険で受けられます(消費者センター)。

この表は横にスクロールできます。表にフォーカスした後、左右の矢印キーでも内容を確認できます。

内容回数費用
歯の健診(Kontrolluntersuchung)年2回保険
歯石の除去(Zahnsteinentfernung)年1回保険
歯周病の検査2年に1回保険
専門のクリーニング(PZR)—原則自費。保険組合によって一部の補助あり

専門のクリーニング(Professionelle Zahnreinigung、PZR)は、公的保険の基本の内容には含まれていません。保険組合によっては、1回あたり20〜100ユーロ程度の補助を出しているところがあります(消費者センター:PZRの補助)。加入している保険組合のウェブサイトやアプリで確認してみましょう。

公的保険では大人の歯の健診が年2回、歯石の除去が年1回、歯周病の検査が2年に1回受けられ、専門のクリーニングは原則自費で保険組合によって補助があることを示した図
図解:J-Connect。消費者センターの資料に基づく(2026年10月29日参照)。

ボーナス手帳(Bonusheft)で補助が増える

かぶせ物(クラウン)、ブリッジ、入れ歯などの治療では、保険組合が決まった額の補助(Festzuschuss)を出します。補助の基本は、標準的な治療の費用の60%です。

毎年の健診を受けた記録を「ボーナス手帳」に残しておくと、補助が増えます。5年続けて健診を受けていれば70%、10年続けていれば75%になります(消費者センター:入れ歯・かぶせ物の補助)。

ボーナス手帳は、健診のたびに歯科で押印やシールをもらいます。 最近は、アプリや電子の記録に対応している保険組合もあります。ドイツに来て最初の健診のときに、手帳をもらえるか聞いてみましょう。

かぶせ物や入れ歯などの補助は標準的な治療の費用の60%が基本で、5年続けて健診を受けていれば70%、10年続けていれば75%になることを示した図
図解:J-Connect。消費者センターの資料に基づく(2026年10月29日参照)。

予約から治療までの流れ

  1. 歯科を探す:家の近くの歯科を地図アプリや保険組合の検索で探します。日本語で受診したい場合は「ドイツで日本語で受診できる医療機関の探し方」も参考にしてください。
  2. 予約する:電話かオンラインで予約します。初めての患者を受け付けていない歯科もあります。
  3. 受診する:健康保険証(eGK)を持っていきます。
  4. 費用の見積もり:保険の範囲を超える治療は、治療の前に費用の見積もり(Heil- und Kostenplan)が出ます。内容を確かめてから治療を決めましょう。

夜間・休日に歯が痛くなったら

夜間や休日は、歯科の当番医(zahnärztlicher Notdienst)が対応します。地域の当番の歯科は、州の歯科医師会のウェブサイトなどで探せます。在デュッセルドルフ日本国総領事館の医療機関の案内でも、休日・時間外の歯科を探す方法が紹介されています。

顔が大きく腫れて呼吸が苦しいなど、命に関わる場合は、112に電話してください。

民間保険の人

民間保険に入っている人は、契約によって補償の範囲が大きく違います。クリーニングや詰め物の費用がどこまで出るか、契約書を確認してから治療を受けましょう。健康保険のしくみは「ドイツの健康保険」で紹介しています。

参考情報(2026年10月29日参照)

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本記事は一般情報です。行政・税務・医療・保険などの条件は自治体、滞在資格、雇用状況、家族構成、申請時期により異なる場合があります。必ず公式窓口や専門家の最新情報を確認してください。