ドイツで電気・インターネットを契約する方法|入居から解約まで
ドイツの賃貸住宅で電気とインターネットを準備する流れを、家賃に含まれる費用、入居時の記録、契約比較、開通、引っ越し、解約の順に整理します。
目次(10項目)
ドイツの賃貸住宅では、家賃を払えば電気とインターネットが自動的に自分名義になるとは限りません。この記事は、新居へ入る人が、何が家賃に含まれ、何を自分で契約し、退去時にどう止めるのかを把握するための案内です。読み終えると、入居日の記録から料金比較、開通、引っ越しまでを一つの流れで整理できます。
最初に分けるのは「住居の費用」と「個人の契約」
暖房や水道は共益費に含まれることが多い一方、家庭用電気とインターネットは入居者が個別に契約するのが一般的です。ただし、建物の設備や賃貸契約によって異なるため、「ドイツでは必ずこう」と決めつけず契約書の内訳を確認します。
この表は横にスクロールできます。表にフォーカスした後、左右の矢印キーでも内容を確認できます。
| 項目 | よくある扱い | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 家庭用電気 | 入居者が契約 | 供給会社、開始日、メーター番号 |
| 暖房・水道 | 共益費に含むことが多い | 定額か使用量精算か |
| ガス | 建物一括と個別契約の両方がある | 暖房・給湯方式 |
| インターネット | 入居者が契約 | 住所で利用できる回線と開通日 |
| テレビ接続 | 建物・受信方法による | 通信契約と別料金か |
| 放送負担金 | 家賃や通信契約とは別 | 同じ住戸で誰かが支払っているか |
「暖房費込みの家賃」でも、室内の照明や家電に使う電気まで含むとは限りません。不明点は大家や管理会社へ書面で確認し、回答を賃貸契約と一緒に保管します。
入居日に残す記録
電気会社をまだ決めていなくても、鍵を受け取った日に電気メーターの番号と検針値を撮影します。メーター全体、番号、数値が同じ写真で分かり、撮影日が残るようにします。ガスを個別契約する住戸ならガスメーターも同様です。
この写真は、前の入居者の使用分を請求されたり、別の住戸のメーターを登録したりするのを防ぐ根拠になります。引き渡し記録にも数値を書き、大家や前の入居者と確認できれば、双方が分かる形で残します。
電気契約を決めていないとき
入居後に電気を使い始めると、多くの場合は地域の基本供給事業者との契約が成立します。正式名称は Grundversorgung です。電気が使えるから手続き不要という意味ではなく、氏名、住所、入居日、メーター番号、検針値を供給会社へ知らせます。
基本供給は、契約先が決まるまでの空白を防ぐ仕組みとして便利です。一方で、長期契約の料金より高い場合があります。契約確認と料金表を保存し、落ち着いたら他の料金プランと比較します。
電力プランは年間総額で比べる
比較サイトの月額だけを見ると、初年度のボーナスや見込み払いが混ざり、実際の負担が分かりにくくなります。次の五点を同じ使用量で比べます。
- 1キロワット時あたりの単価
- 毎月または毎年の基本料金
- 最低契約期間と解約期限
- 価格保証の範囲
- ボーナスを除いた初年度と二年目の総額
毎月の引き落とし額は、実際の請求額ではなく予想使用量にもとづく前払いです。年次精算で差額が出るため、請求書では検針値、使用量、単価、前払い済み額を分けて見ます。使用量が想定と大きく違う場合は、月額の調整を相談できます。
「24時間切り替え」の意味
2025年6月6日以降、電力会社を切り替える技術処理は、原則として平日の24時間以内に行える仕組みになりました。しかし、既存契約の最低期間や解約期限が24時間になるわけではありません。
また、過去の日付にさかのぼって新しい供給会社へ切り替えることもできません。引っ越し後にまとめて連絡するのではなく、旧居と新居の住所、退去日と入居日、二つのメーター番号を分けて早めに知らせます。
訪問や電話で突然契約を勧められた場合は、その場でメーター番号や契約番号を渡さないでください。会社名、料金表、契約期間を公式サイトで確認してから申し込みます。
インターネットは住所で選択肢が変わる
同じ都市、同じ通りでも、建物ごとに利用できる回線が違います。料金比較の前に、各社の公式サイトで正確な住所を入力し、DSL、ケーブル、光回線など何が使えるかを調べます。
公称速度だけでなく、次を確認します。
- その住所で通常利用できる速度
- 開通工事や技術者訪問の要否
- ルーター代、開通費、送料
- 最低契約期間と通常料金への切り替わり時期
- 引っ越し時の移転条件
契約前には、通信会社が提示する契約概要書を保存します。月額、割引終了後の金額、速度、期間、解約条件を一枚で比べられる資料です。
開通までの時間をどう考えるか
新築や前入居者の回線状況によっては、申し込みから開通まで時間がかかります。入居直後から自宅回線が必要なら、物件契約後すぐに利用可能性を調べ、必要に応じて携帯回線のテザリングや短期プランをつなぎとして考えます。
技術者訪問がある日は、建物の通信設備へ入れるかを管理会社へ確認します。室内だけでなく地下や共用部の設備を使う場合があるためです。訪問時間帯に不在になると、再予約でさらに遅れることがあります。
引っ越しで契約は自動終了しない
電気もインターネットも、住民登録の住所を変えただけでは解約されません。旧居の契約を新居へ移せるか、解約が必要かを各社へ連絡します。
電気では、供給会社が新居でも同じ条件で供給できるかによって、引っ越しを理由とした解約の扱いが変わります。インターネットも、新居で同じサービスを提供できるかが重要です。自己判断で支払いだけ止めず、契約先から終了日や移転日の確認を受け取ります。
退去日には旧居のメーター番号と最終値を撮影し、返却した機器の追跡番号も保存します。最終請求が届くまで、契約番号と写真を残しておくと問い合わせが容易です。
請求に違和感があるとき
まず、契約開始日、対象住所、メーター番号、使用期間を照合します。次に、単価、使用量、基本料金、割引、前払い済み額を分けます。インターネットでは、初期費用、ルーター代、割引終了後の月額も確認します。
数字が合わないときは、請求書、契約確認、メーター写真を添えて書面で問い合わせます。通信速度が契約内容を大きく下回る場合は、連邦ネットワーク庁の公式測定方法を使うと、事業者への申し立てに必要な記録を残せます。
問い合わせの表現は電気・インターネット契約で使うドイツ語にまとめています。この記事では、制度と判断順を日本語で理解することを優先してください。
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公式情報
料金、提供エリア、解約条件は契約先と住所で変わります。申し込み時は各社の契約概要書と連邦ネットワーク庁の最新案内を優先してください。