この記事でわかること

  • Rundfunkbeitragとは何か
  • 自分が支払う必要があるか
  • 一人暮らし・家族同居・WGで何が違うか
  • 手紙が届いたときに確認すること
  • 引っ越し・退去・帰国時に必要な対応
  • 公式サイトで確認すべきポイント

まず結論

Rundfunkbeitragは、ドイツの公共放送を支えるための放送負担金です。日本語では「放送負担金」「公共放送負担金」のように説明できます。

重要なのは、テレビやラジオを持っているかどうかではなく、原則として“住居単位”で発生するという点です。

2026年6月時点では、原則として1住居あたり月18.36ユーロです。通常は3か月分まとめて、55.08ユーロを支払う形になります。

同じ住居に複数人が住んでいる場合、全員が別々に支払うわけではありません。原則として、1つの住居につき1人が支払っていればよいと考えます。

ただし、WG、学生寮、単身赴任、別居、免除対象など、状況によって扱いが変わることがあります。最終判断は必ず公式サイトで確認してください。


10秒でわかる要点

項目内容
ドイツ語名Rundfunkbeitrag
旧称・通称GEZ と呼ばれることもあります
対象原則、ドイツ国内の住居
金額月18.36ユーロ
支払い単位人単位ではなく、原則として住居単位
テレビの有無テレビ・ラジオ・PCの有無に関係なく対象
同居・WG原則、1住居につき1人が支払えばよい
よくあるタイミング住民登録後、案内や確認書類が届くことがある
公式サイトrundfunkbeitrag.de

あなたの場合はどうする?

状況基本的な対応
一人暮らしを始めた自分で登録・支払いが必要か確認する
家族と同居している家族の誰かがその住居分を支払っているか確認する
WGに住んでいる同居人の誰かが支払っているか確認する
すでに同居人が支払っているその人の Beitragsnummer を使って、自分は重複支払いしないよう確認する
引っ越した住所変更が必要か確認する
ドイツを退去・帰国する登録解除が必要か確認する
学生寮に住んでいる部屋の構造によって扱いが変わることがあるため、公式情報を確認する
BAföGなどの社会給付を受けている免除・減額の対象になる可能性があるため、公式サイトで確認する

Rundfunkbeitragとは?

Rundfunkbeitragは、ARD、ZDF、Deutschlandradioなどの公共放送を支えるための負担金です。

以前は「GEZ」という名称で呼ばれることが多かったため、今でも日常会話では「GEZ」と言われることがあります。ただし、現在の正式な制度名としては Rundfunkbeitrag と呼ぶのが自然です。

ドイツで住民登録をすると、しばらくして Beitragsservice から手紙が届くことがあります。この手紙は、あなたが新しくドイツの住居に住み始めたことを前提に、登録状況や支払い状況を確認するためのものです。


テレビを持っていなくても支払う必要がある?

原則として、テレビ、ラジオ、PC、スマートフォンを持っているかどうかは関係ありません。

Rundfunkbeitragは「放送機器を持っている人」ではなく、原則として「住居」に対して発生します。

そのため、次のような場合でも対象になる可能性があります。

  • テレビを持っていない
  • ラジオを聞かない
  • ドイツ語のテレビを見ない
  • NetflixやYouTubeしか使っていない
  • 家にPCしかない
  • ほとんど家にいない

この点は、日本人が特に誤解しやすいポイントです。


金額はいくら?

2026年6月時点では、Rundfunkbeitragは原則として1住居あたり月18.36ユーロです。

通常は3か月分まとめて支払うため、支払い額は以下のようになります。

支払い期間金額
1か月18.36ユーロ
3か月55.08ユーロ
6か月110.16ユーロ
12か月220.32ユーロ

金額は将来変更される可能性があります。支払い前には必ず公式サイトで最新金額を確認してください。


一人暮らしの場合

一人暮らしの場合は、自分の住居についてRundfunkbeitragの登録・支払いが必要になる可能性が高いです。

住民登録後、Beitragsserviceから手紙が届くことがあります。届いたら、以下を確認してください。

  • 自分の名前と住所が正しいか
  • Beitragsnummer が記載されているか
  • すでに登録済み扱いなのか
  • 新規登録が必要なのか
  • 支払い方法の案内があるか
  • 期限が書かれているか

手紙を放置すると、後からまとめて請求される可能性があります。内容が分からない場合でも、まずは公式サイトで確認するのが安全です。


家族・夫婦で同居している場合

夫婦や家族で同じ住居に住んでいる場合、原則として住居単位で1件の支払いです。

たとえば夫婦2人で同じ住所に住んでいる場合、通常は2人がそれぞれ別々に支払う必要はありません。

ただし、誰がその住居分を支払っているのかを明確にしておく必要があります。すでに家族の誰かが支払っている場合は、その人の Beitragsnummer を確認しておきましょう。


WG・ルームシェアの場合

WGの場合も、原則として1つの住居につき1人が支払っていればよいです。

ただし、手紙が自分宛に届いた場合、何もしなくてよいとは限りません。

まず確認することは以下です。

  1. 同居人の誰かがすでに支払っているか
  2. 支払っている人の Beitragsnummer があるか
  3. 自分宛の手紙で、同居人の支払い番号を入力・申告できるか
  4. 自分が新たに支払う必要があるか

WGでは、同居人がすでに支払っているのに、自分も登録してしまい、二重支払いのような状態になることがあります。登録前に必ず確認しましょう。


学生寮の場合

学生寮では、通常のWGより判断が少し複雑になることがあります。

部屋が独立した住居として扱われる場合、その部屋ごとにRundfunkbeitragの対象になることがあります。一方で、共用部分や構造によって扱いが異なる場合もあります。

学生寮に住んでいる場合は、次の順番で確認してください。

  1. 学生寮の管理会社・Studentenwerkに確認する
  2. 同じ寮の他の入居者がどうしているか確認する
  3. 公式サイトの学生・寮に関する説明を確認する
  4. 不明な場合は Beitragsservice に直接確認する

手紙が届いたら見るところ

Beitragsserviceから手紙が届いたら、次の順番で確認します。

確認項目見るポイント
宛名自分の名前か
住所現住所と一致しているか
Beitragsnummerすでに番号が発行されているか
Aktenzeichen問い合わせ用の番号があるか
Zahlungsaufforderung支払い請求なのか、確認書類なのか
Frist回答期限・支払い期限があるか
Online-Zugangオンライン手続き用の情報があるか

特に重要なのは、支払い請求なのか、登録確認なのかを見分けることです。


よく出るドイツ語

ドイツ語日本語の意味
Rundfunkbeitrag放送負担金
Beitragsservice放送負担金の管理機関
Beitragsnummer支払い・登録番号
Wohnung住居
anmelden登録する
abmelden登録解除する
ummelden住所変更する
Zahlungsaufforderung支払い請求
Fälligkeit支払期限
Befreiung免除
Ermäßigung減額
Lastschrift口座引き落とし
Überweisung銀行振込

支払い方法

支払い方法は主に以下です。

方法内容
SEPA-Lastschrift銀行口座から自動引き落とし
Überweisung自分で銀行振込
Dauerauftrag銀行で定期振込を設定

一番管理しやすいのは SEPA-Lastschrift です。支払い忘れを防ぎやすいからです。

銀行振込や定期振込を使う場合は、振込先、金額、支払い期限、Verwendungszweck に記載する Beitragsnummer を間違えないようにしてください。


放置するとどうなる?

手紙が届いたのに放置すると、後からまとめて請求される可能性があります。

特に注意したいのは以下です。

  • 住み始めた月から請求される可能性がある
  • 期限を過ぎると督促が来る可能性がある
  • 未払いが続くと追加費用が発生する可能性がある
  • すでに同居人が払っている場合でも、申告しないと自分宛に請求が続く可能性がある

「よく分からないから放置する」は避けた方が安全です。


引っ越した場合

ドイツ国内で引っ越した場合は、Rundfunkbeitrag側でも住所変更が必要になる可能性があります。

住民登録の住所変更をしただけで、自動的にすべて完了するとは限りません。

引っ越したら、以下を確認してください。

  • 新住所に変更されているか
  • 旧住所の登録が残っていないか
  • 新住所で誰かがすでに支払っているか
  • WGや家族同居の場合、重複支払いになっていないか

ドイツを退去・帰国する場合

ドイツから完全に退去・帰国する場合は、Rundfunkbeitragの登録解除が必要になる可能性があります。

確認することは以下です。

  • 住民登録の Abmeldung をしたか
  • 退去日が分かる書類があるか
  • Rundfunkbeitragの登録解除フォームを確認したか
  • 最後の支払い期間がいつまでか確認したか

帰国時は、住民登録、健康保険、銀行口座、賃貸契約、インターネット契約などと合わせて整理すると安全です。


免除・減額の可能性がある人

一部の人は、Rundfunkbeitragの免除または減額の対象になる可能性があります。

代表的には以下のようなケースです。

  • BAföGを受けている学生
  • Bürgergeldなど一定の社会給付を受けている人
  • 障害に関する一定の条件を満たす人
  • 低所得で特別な事情がある人

ただし、免除・減額は自動ではなく、申請が必要になることがあります。自分が対象かどうかは、必ず公式サイトで確認してください。


よくある失敗

失敗なぜ問題か
テレビがないから関係ないと思う住居単位なので、機器の有無だけでは判断できない
WGで同居人が払っているのに自分も登録する重複支払いの原因になる
手紙を読まずに放置する後からまとめて請求される可能性がある
引っ越し後に住所変更しない旧住所・新住所で混乱する可能性がある
帰国時に登録解除を忘れる帰国後も請求が続く可能性がある
Beitragsnummerを控えていない問い合わせや手続きが面倒になる

手続き前チェックリスト

手続きする前に、以下を確認してください。


公式サイトで確認すること

Rundfunkbeitragは制度・金額・手続き方法が変わる可能性があります。以下は必ず公式サイトで確認してください。

  • 最新の金額
  • 新規登録
  • 住所変更
  • 登録解除
  • 免除・減額
  • 支払い方法
  • WG・家族同居・学生寮の扱い

公式リンク


まとめ

Rundfunkbeitragは、ドイツに住み始めた人が早い段階で対応することになる代表的な手続きです。

ポイントは、人単位ではなく住居単位で考えることです。

一人暮らしなら自分で登録・支払いが必要になる可能性が高く、家族同居やWGなら、すでに誰かが支払っているかを先に確認します。

手紙が届いたら放置せず、住所、Beitragsnummer、支払い状況、期限を確認してください。不明点がある場合は、公式サイトで最新情報を確認するのが安全です。

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本記事は一般情報です。行政・税務・医療・保険などの条件は自治体、滞在資格、雇用状況、家族構成、申請時期により異なる場合があります。必ず公式窓口や専門家の最新情報を確認してください。