11月の終わり、クリスマスマーケットが始まると、広場にはシナモンとオレンジの甘い香りが漂います。その香りの正体が、温めたスパイス入りのワイン「グリューワイン(Glühwein)」です。寒い夜に、湯気の立つマグカップを両手で包んで飲むのは、ドイツの冬の楽しみの一つです。

このコラムでは、クリスマスマーケットを楽しみたい方や、スーパーでグリューワインを買ってみたい方に向けて、グリューワインがEUの規則でどのように決められているのか、ラベルに材料が書かれていない理由、そして子ども向けの飲み物の選び方を紹介します。何気なく飲んでいた1杯の、意外な決まりごとが見えてくるはずです。

「グリューワイン」はEUの規則で決まっている

「グリューワイン」という名前は、誰でも自由に使えるわけではありません。EUの規則(第251/2014号)は、香りをつけたワイン製品の種類と、その名前で売るための条件を決めています。グリューワインはそのうちの一つです(EU規則 第251/2014号)。

規則によると、グリューワインは次のような飲み物です。

  • ワインだけから作る:材料のワインは、赤ワインか白ワインだけ。
  • 主な香りはシナモンとクローブ:主にシナモン、クローブ(丁子)、またはその両方で香りをつける。
  • アルコールは7%以上:実際のアルコール度数が7%以上あること。
  • 水を加えてはいけない:規則で認められたわずかな例外を除き、水で薄めることは禁止。

白ワインで作ったものは、名前に「白(weiß)」など、白ワインを使ったことが分かる言葉を加えなければなりません(同上)。スーパーで「Glühwein weiß」と書かれたボトルを見かけたら、白ワインのグリューワインです。

2026年の改正で、ロゼもOKに

2026年2月には、ワインに関するEUの規則がまとめて改正されました(EU規則 第2026/471号、2026年3月18日発効)。この改正で、グリューワインの定義が見直され、赤・白に加えてロゼワインや、これらを組み合わせたワインからも作れるようになりました。ロゼを使った場合は、そのことをラベルに書く必要があります(EU規則 第2026/471号)。

同じ改正では、アルコールを抜いたワインを使った製品の名前についてのルールも整えられています。新しい表示のルールの一部は、段階的に適用される予定です(同上)。

グリューワインの条件として、赤・白・ロゼワインだけから作る、主にシナモンとクローブで香りをつける、アルコール7%以上、水を加えないの4つを示した図
図解:J-Connect。EU規則第251/2014号と第2026/471号に基づく(2026年10月29日参照)。

ラベルに材料が書かれていない理由

スーパーでグリューワインのボトルを手に取ると、ジュースやお菓子と違って、材料の一覧(原材料名)が書かれていないことに気づくかもしれません。

消費者センターによると、これはEUの食品表示の規則で、アルコール度数が1.2%を超える飲み物(ビールを除く)は、材料の一覧を書かなくてもよいとされているためです(Lebensmittelklarheit:グリューワインの材料表示)。ブレーメンの消費者センターが調べた12本のグリューワインのうち、材料の一覧が書かれていたのは2本だけでした(Lebensmittelklarheit:調査)。

意外と多い砂糖

グリューワインには、甘みをつけるために砂糖が加えられることが多くあります。消費者センターの調査では、調べたグリューワインの糖分は、100ミリリットルあたり7.5〜9.5グラムでした(同上)。クリスマスマーケットのマグカップ1杯(200〜250ミリリットル程度)なら、15グラム以上の糖分をとる計算になります。

甘さを控えたい人は、自分で作るのも一つの方法です。赤ワインを鍋に入れ、シナモンスティック、クローブ、オレンジの皮などを加えて、沸騰させないように弱火で温めます。砂糖やはちみつの量を自分で調整できます。

子どもには「0.0%」の飲み物を

クリスマスマーケットには、子ども向けの温かい飲み物「キンダープンシュ(Kinderpunsch)」もあります。果物のジュースにスパイスを加えて温めたもので、アルコールは入っていません。

一方で、スーパーで売られている「アルコールフリー(alkoholfrei)」のグリューワインなどには注意が必要です。消費者センターによると、「alkoholfrei」と書かれた飲み物にも、ごくわずかなアルコールが含まれていることがあります。子どもに飲ませるなら、確実にアルコールが入っていない「0.0%」と書かれたものを選ぶよう勧めています(消費者センター:食品に隠れたアルコール)。

グリューワインには材料の一覧を書く義務がないこと、糖分は100ミリリットルあたり7.5〜9.5グラムの例があること、子どもには0.0%表示の飲み物を選ぶことを示した図
図解:J-Connect。消費者センター(Lebensmittelklarheit)の資料に基づく(2026年10月29日参照)。

クリスマスマーケットで楽しむヒント

  1. マグカップにはデポジットがある:多くのマーケットでは、飲み物の代金に加えて、マグカップのデポジット(Pfand)を払います。カップを返すとお金が戻り、持ち帰ってそのまま記念にすることもできます。マーケットごとにデザインが違うので、集めるのを楽しみにしている人もいます。
  2. 温かいうちに、ゆっくり:温かいお酒は、冷たいお酒より酔いが回りやすいと感じる人もいます。空腹で何杯も飲まず、焼きソーセージや焼き栗などと一緒に楽しみましょう。
  3. 飲んだら運転しない:グリューワインのアルコールは7%以上で、ビールより強いことも多くあります。車や自転車で来た場合は、キンダープンシュなどにしましょう。
  4. 年齢にも注意:ドイツでは、ワインは16歳から飲めます。蒸留酒を加えた飲み物(ラム酒を加えたものなど)は18歳からです。お酒の年齢のルールは「ドイツの「ビール純粋令」とは?」でも紹介しています。

デュッセルドルフのクリスマスマーケットは「デュッセルドルフのクリスマスマーケット2026」で、ドイツワインの産地は「ドイツワインは「白」の国?」で紹介しています。寒い夜、シナモンの香りの1杯を手に、ドイツの冬の広場を歩いてみてください。

参考情報(2026年10月29日参照)

本記事は公開情報をもとにした一般的な情報です。お酒は法律で認められた年齢になってから、適量を楽しんでください。飲んだら運転しないでください。

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本記事は生成AIで作成した一般的なコラムです。感じ方や適切な行動は、本人の状況・健康・人間関係・行政手続きの内容によって異なります。重要な判断では公式窓口や専門家の個別情報も確認してください。