ドイツで子どもの学校を選ぶとき、日本人の家庭の選び方は大きく4つあります。ドイツの公立の学校(現地校)、日本人学校、現地校に通いながら土曜日などに通う補習授業校、そしてインターナショナルスクールです。

どれを選ぶかは、ドイツにいる期間、帰国後の進学、子どもの年齢と言葉で変わります。ここでは、デュッセルドルフやケルンがあるNRW州の決まりを例に、それぞれのしくみと比べ方を整理します。

4つの選び方

この表は横にスクロールできます。表にフォーカスした後、左右の矢印キーでも内容を確認できます。

授業の言葉主な対象費用
現地校(公立)ドイツ語長く住む家庭、ドイツで進学する子ども授業料は無料(教材費などは別)
日本人学校日本語数年で帰国する家庭、日本の学校と同じ内容で学びたい子ども授業料あり
補習授業校日本語現地校などに通いながら日本語や日本の教科を学ぶ子ども授業料あり
インターナショナルスクール主に英語英語で学びたい子ども、移動の多い家庭授業料は高め
現地校はドイツ語で授業料無料、日本人学校は日本語で日本の学校と同じ内容、補習授業校は現地校に通いながら日本語で学ぶ、インターナショナルスクールは主に英語という4つの選び方を比べた図
図解:J-Connect。NRW州学校省と海外子女教育振興財団の資料に基づく(2026年10月29日参照)。

日本人学校と補習授業校

海外子女教育振興財団によると、日本人学校は、日本の小学校・中学校と同じ教育課程を持つと文部科学大臣が認めた全日制の学校です。補習授業校は、現地校やインターナショナルスクールに通う子どもが、土曜日や平日の放課後に、国語などの一部の教科を日本語で学ぶ学校です(海外子女教育振興財団)。

在デュッセルドルフ日本国総領事館の案内では、NRW州の日本人学校・補習授業校として、デュッセルドルフ日本人学校、デュッセルドルフ日本語補習授業校、デュッセルドルフ・バイリンガル日本語補習授業校、ケルンとボンの補習授業校が紹介されています。日本人学校や補習授業校に通う子どもは、学校を通じて日本の教科書を無償で受け取れます(在デュッセルドルフ日本国総領事館)。

ほかの州にも日本人学校や補習授業校があります。最新の一覧や入学の条件は、各学校と、住んでいる地域を担当する在外公館の案内で確認してください。

ドイツの現地校のしくみ(NRWの例)

小学校(Grundschule)は4年間

NRW州の小学校は1年生から4年生までです。小学校の申し込みは、入学する年の前の年の11月15日までに行います(NRW州学校省:小学校のAからZ)。小学校の最初の2年間は、数字の成績を付けない決まりがあります。成績のしくみは「ドイツの学校は「成績1」が一番いい?」で紹介しています。

5年生から、学校の種類が分かれる

5年生から10年生までの学校には、ハウプトシューレ(Hauptschule)、レアルシューレ(Realschule)、ギムナジウム(Gymnasium)、総合制学校(Gesamtschule)、中等学校(Sekundarschule)があります(NRW州学校省:学校の種類)。大学入学資格(アビトゥーア)を目指すのは、主にギムナジウムと総合制学校です。

4年生の前期の成績表といっしょに、小学校は進む学校の推薦を出します。ただし、推薦に従う義務はなく、親が学校を選んで申し込みます。受け入れは、その学校の空きの範囲で決まります(NRW州学校省:進学)。学校の種類は、9年生の始まりまでなら、親の申し出で変えられます。

NRWの現地校は、小学校が1年生から4年生、5年生から10年生はハウプトシューレ、レアルシューレ、ギムナジウム、総合制学校、中等学校に分かれ、アビトゥーアは主にギムナジウムと総合制学校で目指すことを示した図
図解:J-Connect。NRW州学校省の資料に基づく(2026年10月29日参照)。

ドイツ語がまだ話せない子ども

年度の途中でドイツに来た子どもや、ドイツ語がまだ話せない子どもは、学校の中でドイツ語の支援を受けながら学ぶしくみがあります。転入の手続きは、住んでいる市の学校の担当部署(Schulamt)に相談します(NRW州学校省:NRWへの引っ越し)。

比べるときのポイント

  1. ドイツにいる期間:2〜3年で帰国する予定なら、日本人学校を選ぶ家庭が多くあります。長く住むなら、現地校と補習授業校の組み合わせもよく選ばれます。
  2. 帰国後の進学:帰国後に受験を考える場合は、日本の学習内容とのつながりを確認します。
  3. 子どもの年齢:小さいうちほど、現地の言葉に早くなじむ傾向があります。中学生以上で来た場合は、言葉の負担が大きくなります。
  4. 通学の距離:日本人学校や補習授業校は数が少なく、通学に時間がかかることがあります。
  5. 学校の休み:現地校の休みは州ごとに決まっています。NRWの日程は「NRWの学校休暇2026/27年度」で確認できます。

小さな子どもの保育は「ドイツのKita・U3申込み」で紹介しています。

参考情報(2026年10月29日参照)

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