ドイツで車を買うときは、日本とは書類や手続きの順番が違うので、最初に全体の流れをつかんでおくと迷いません。この記事では、中古車を買うときの確認、登録に必要な書類、オンラインの登録、車検(TÜV)の間隔、保険と自動車税までを順にまとめます。

ドイツで自分の車を持つには、次の4つが必要です。

  1. ドイツで運転できる免許
  2. 自動車保険(法律で義務)
  3. 住んでいる市での車の登録(Zulassung)とナンバープレート
  4. 定期的な車検(Hauptuntersuchung、HU。検査をする団体の名前から「TÜV」とも呼ばれます)

日本の免許で運転できる期間や、ドイツの免許への切り替えは「日本の運転免許とドイツ」で説明しています。

全体の流れ

この表は横にスクロールできます。表にフォーカスした後、左右の矢印キーでも内容を確認できます。

ステップやること
1車を選ぶ(新車・中古車・リース)
2自動車保険に申し込み、保険の番号(eVB)を受け取る
3市の登録窓口(Zulassungsstelle)で登録する。オンラインでもできる
4ナンバープレートを作り、車に付ける
5自動車税は、登録のときに出した口座から引き落とされる
車を選び、自動車保険に申し込んでeVBの番号を受け取り、市の登録窓口で登録してナンバープレートを付け、自動車税は口座から引き落とされるという5つの手順を示した図
図解:J-Connect。ADACとデュッセルドルフ市の資料に基づく(2026年10月29日参照)。

中古車を買うときの確認

  • 車検(HU)の期限:ナンバープレートのステッカーで、次の車検の年と月が分かります。期限が近い車は、買った後すぐに車検の費用がかかります。
  • 書類がそろっているか:登録証明書のパートI(Zulassungsbescheinigung Teil I)とパートII(Teil II、昔の「車の所有の証明」)、点検の記録(Serviceheft)。
  • 事故歴・走行距離:売り手に確認し、契約書に書いてもらいます。
  • 契約書:個人から買うときは、ADACなどの売買契約書のひな形を使うと、確認する項目を漏らしにくくなります。

登録に必要なもの

ADACによると、車を登録するときに必要な主なものは次のとおりです(ADAC)。

  • パスポートまたは身分証(住民登録の住所が分かるもの)
  • 自動車保険の確認番号(7けたの eVB-Nummer)
  • 登録証明書のパートII(中古車はパートIも)
  • 最後の車検(HU)の証明
  • 自動車税の口座引き落としの依頼書(SEPA)
  • 新車の場合は、車の適合証明書(CoC)

登録の窓口は、住んでいる市の窓口です。代理の人に頼む場合は、委任状(Vollmacht)が必要です。

オンラインでの登録(i-Kfz)

連邦自動車庁のオンラインの登録(i-Kfz)を使うと、窓口に行かずに登録できます。仮の登録証明書を車に表示すれば、最長14日間運転でき、正式な書類とステッカーは後から郵送で届きます(連邦自動車庁)。オンラインの本人確認には、対応した身分証が必要なので、使えるかどうかを確認してください。

車検(HU・TÜV)の間隔

ADACによると、乗用車の車検は、新車は最初の登録から3年後、その後は2年ごとです(ADAC)。

期限を過ぎると、罰金がかかることがあります。期限から2か月を超えると、通常より細かい検査が必要になり、費用が高くなります(ADAC:期限を過ぎたとき)。

乗用車の車検は新車が最初の登録から3年後、その後は2年ごとで、ナンバープレートのステッカーで次の年と月が分かり、期限から2か月を超えると細かい検査が必要になることを示した図
図解:J-Connect。ADACの資料に基づく(2026年10月29日参照)。

自動車保険と自動車税

  • 自動車保険:対人・対物の保険(Haftpflicht)は法律で義務です。車両の保険(Teilkasko・Vollkasko)は任意です。保険の乗り換えは「車の保険を見直すなら11月30日まで」を見てください。
  • 自動車税(Kfz-Steuer):毎年、登録のときに出した口座から引き落とされます。金額は、排気量や二酸化炭素の排出量などで決まります。

車を手放すとき

車を売ったときや、日本に帰るときは、登録の抹消(Abmeldung)か、買った人への名義の変更が必要です。本帰国の手続きは「ドイツから本帰国するときの手続き」でまとめています。冬のタイヤのルールは「ドイツの冬タイヤ義務2026」を見てください。

参考情報(2026年10月29日参照)

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本記事は一般情報です。行政・税務・医療・保険などの条件は自治体、滞在資格、雇用状況、家族構成、申請時期により異なる場合があります。必ず公式窓口や専門家の最新情報を確認してください。