ドイツで初めて大晦日を迎えた人は、まずその音に驚きます。夜が更けるにつれて街のあちこちで爆竹が鳴り、午前0時になると、空が一斉に花火で埋め尽くされます。除夜の鐘を静かに聞く日本の年越しとは、まったく違う光景です。

このコラムでは、ドイツで年末年始を過ごす方に向けて、ドイツの大晦日(Silvester)の花火を決めている法律のルールを紹介します。一般の人が花火を買える日と打ち上げてよい日、禁止されている場所、デュッセルドルフやケルンの禁止区域、そして環境への影響まで知っておけば、初めての年越しも安心して過ごせるはずです。

花火が買えるのは、12月29日から31日の3日間だけ

ドイツでは、大晦日に一般の人が使う花火(ロケット花火、爆竹、連発花火など)は「カテゴリー2(F2)」と呼ばれます。爆発物法の施行令は、このカテゴリー2の花火を一般の人に売ってよいのは、12月29日から31日までの3日間だけと定めています。そのうちどれかの日が日曜日にあたる年は、12月28日から売ってよいことになっています(爆発物法 第1施行令 第22条)。

2026年は、12月29日が火曜日、30日が水曜日、31日が木曜日なので、売り出しは12月29日からになります。この3日間、スーパーやホームセンターの入口付近には、花火の特設売り場が並びます。買えるのは18歳以上の人だけです。

打ち上げてよいのは、12月31日と1月1日だけ

花火を使ってよい日も決まっています。18歳以上の人がカテゴリー2の花火を打ち上げてよいのは、12月31日と1月1日の2日間だけです。それ以外の日に使うには、特別な許可や資格が必要です(爆発物法 第1施行令 第22条・連邦内務省)。

つまりドイツの人たちは、1年に1度、この2日間だけ自分で花火を打ち上げられるのです。年末の3日間に買い込んだ花火を、大晦日の夜に一気に打ち上げる。これが、ドイツの大晦日の夜空が花火で埋め尽くされる理由です。

カテゴリー2の花火は12月29日から31日の3日間だけ販売、打ち上げは12月31日と1月1日の2日間だけ、購入と使用は18歳以上という決まりをカレンダー形式で示した図
図解:J-Connect。爆発物法第1施行令と連邦内務省の資料に基づく(2026年10月29日参照)。

どこでも打ち上げてよいわけではない

大晦日と元日でも、どこでも花火を打ち上げてよいわけではありません。法律は、教会、病院、子どもや高齢者の施設、特に燃えやすい建物や施設のすぐ近くでの花火を禁止しています(爆発物法 第1施行令 第23条)。木組みの古い家が並ぶ旧市街などでも、燃えやすい建物として禁止されることがあります。

法律に違反すると、最高で5万ユーロの過料が科されることがあります(連邦内務省)。

デュッセルドルフとケルンの「禁止区域」

人が大勢集まる街の中心部では、市がさらに独自の禁止区域を決めることがあります。NRWの大きな街の、前回(2025/26年)の例を紹介します。

  • デュッセルドルフ:旧市街で、2025年12月31日20時から2026年1月1日6時まで、カテゴリー2の花火を持ち込むことも打ち上げることも禁止されました。区域は、北はラティンガー通り、東はハインリヒ・ハイネ・アレー、西はライン川までの旧市街一帯です(デュッセルドルフ市)。
  • ケルン:ライン川左岸の中心部(環状道路の内側を含む)で、12月31日と1月1日の終日、音だけの爆竹の使用が禁止されました。さらに大聖堂の周辺では、12月31日18時から1月1日5時まで、あらゆる花火の持ち込みが禁止されました。爆竹の禁止に違反すると、最高200ユーロの過料が科されることがあります(ケルン市)。

2026/27年の禁止区域は、例年11月から12月にかけて各市が発表します。大晦日に街の中心部へ出かける予定がある人は、必ず最新の情報を確認してください。

花火と空気:微小粒子状物質の問題

花火の楽しさの一方で、環境への影響も議論されています。

連邦環境庁によると、ドイツでは花火によって毎年約2,050トンの微小粒子状物質(PM10)が出ていて、そのうち約75%が大晦日の夜に集中しています。これはドイツ全体で1年間に出るPM10の、1%近くにあたります(連邦環境庁)。年が明けた最初の1時間には、大きな街で空気中の濃度がとても高くなることもあります。

ぜんそくなど呼吸器の病気がある人や、小さな子どもがいる家庭は、大晦日の夜は窓を閉めて家の中で過ごすのも一つの方法です。犬や猫などのペットも、大きな音を怖がることが多いので注意してあげましょう。

花火による微小粒子状物質は毎年約2,050トン、そのうち約75%が大晦日の夜に集中し、ドイツ全体のPM10の1%近くにあたることを示した図
図解:J-Connect。連邦環境庁の資料に基づく(2026年10月29日参照)。

安全に年越しをするために

花火を自分で打ち上げる場合も、見るだけの場合も、次の点に気をつけましょう。

  1. 認証マークのある花火を使う:正規に売られている花火には、CEマークと登録番号が付いています。外国で買った、認証のない花火は危険です。
  2. 説明書を必ず読む:花火ごとに、安全な距離や使い方が書かれています。
  3. 手に持ったまま点火しない:ロケット花火は、瓶などを使って安定させ、人や建物に向けないようにします。
  4. 不発の花火に近づかない:火が付かなかった花火に、もう一度火を付けたり、のぞき込んだりしないでください。
  5. ベランダや窓に注意:集合住宅では、ベランダに飛んできた花火で火事になることがあります。大晦日の夜は、燃えやすいものをベランダに置かないようにしましょう。
  6. ゴミは自分で片づける:元日の朝の街は、花火の燃えかすでいっぱいになります。自分の家の前で使った花火は、自分で片づけましょう。

年末年始は、お店の営業時間も変わります。「NRWのクリスマス2026」で営業日を確認しておくと安心です。1月1日は全国共通の祝日で、お店はほとんど閉まっています。祝日については「ドイツの祝日は州ごとに違う?」でも紹介しています。

除夜の鐘のかわりに花火の音で年が明けるドイツの大晦日。ルールを知ったうえで、にぎやかな年越しを楽しんでみてください。

参考情報(2026年10月29日参照)

本記事は公開情報をもとにした一般的な情報です。禁止区域や時間は年ごとに市が決めます。最新の情報は、各市や警察の案内でご確認ください。

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本記事は生成AIで作成した一般的なコラムです。感じ方や適切な行動は、本人の状況・健康・人間関係・行政手続きの内容によって異なります。重要な判断では公式窓口や専門家の個別情報も確認してください。